2017.11.11
在宅ワークだからこそ大切にしたい!対面コミュニケーション
こんにちは、ライターの いべりこ です。
今回は、在宅ワークやリモートワークをすることで発生しやすいコミュニケーションの問題と解決へのヒントについて掘り下げてみます。
【目次】
1.コミュニケーション不足が原因で、職場のリモートワークが廃止?
2.リモートワークをして初めて感じた孤独感
3.リモートワークにも必須な対人スキルを身に着けるには?
4.さいごに
過去の記事はこちら
【1】通勤地獄から考える「働く場所」改革&ライター自己紹介
【2】制度の有無だけでは分からない、サラリーマンの在宅勤務事情
【3】独立を考えている方必見!在宅ワーカー成功者からのアドバイス
1. コミュニケーション不足が原因で、職場のリモートワークが廃止?
まず、組織が抱える在宅ワーク(≒リモートワーク)とコミュニケーションの問題についてです。
第2回目の記事にも書きましたが、2013年に米ヤフーは在宅勤務制度を廃止しました。
さらに、2017年に入り、米IBMも在宅勤務を始めとするリモートワーク縮小の動きを見せています。
なぜ他業界に先駆けてリモートワークを取り入れていた企業が、一転してオフィスに集まる従来のスタイルに戻りつつあるのでしょうか?
その背景には、コミュニケーション不足による業務スピードの低下、チームワーク不足による生産性の低下が収益悪化の要因になったとの考えがあるようです。
なぜ米国IBMは、勤務形態の変更を行ったのか。
「米国の広報部門からは『アジャイル!』という答えが返ってきた。開発手法がウォーターフォールからアジャイルとなったように、IBMのビジネススタイルもアジャイル、つまり迅速な対応が求められるようになっている。そのためには同じオフィス内で勤務する方が適していると判断したようだ」
クラウドWatch2017年5月26日記事「米IBMの在宅勤務廃止報道は誤り? 米国も日本的なオフィスと在宅併存勤務スタイルに」より
そもそもこの2社は、日本の多くの企業と異なり、オフィスに一切自席を有さない、完全なリモートワークを取り入れていたようです。
このような「完全リモートワーク」ではないにしろ、在宅勤務やリモートワークを取り入れている日本の職場であっても、コミュニケーション不足が収益悪化をまねいたとなれば、制度廃止の流れになることはありうるでしょう。
(→日本の大企業によくある在宅勤務制度の問題については第2回目記事へ)
2.リモートワークをして初めて感じた孤独感
人と会わずに仕事をする場合、チームワークを要する場面が極端に少ないことがあります。
特に、在宅勤務をする会社員や独立型の在宅ワーカーが陥りやすい状況です。独立型の在宅ワーカーの場合、例えば、ライター、翻訳家、webデザイナーなど、単独の作業に多くの時間を割くような仕事があてはまります。
彼らは、業務上ごく限られた人としか接する機会がなく、対面のコミュニケーションが少ないため、孤独を感じる傾向にあるようです。
「今日、はじめて在宅勤務をしました。でも、あまりの静けさと、話す相手が誰もいないことが、かなりツラかったです。資料一つ作るのも、周りに働く仲間がいるからできることを痛感しました。ふと尋ねたいことがあっても、電話をかけまくるわけにもいきません……」。
日経BPワクスタ2015年8月3日記事「テレワークは「孤独感」との戦い?」より
もともと人と話すのが苦手な人は、人と会うことがさらに億劫になってしまうこともあります。
3.リモートワークにも必須な対人スキルを身に着けるには?
リモートワークを長く続けるためには、孤独感や対人スキルの低下が仕事の成果に影響しないよう、日頃からコミュニケーションを増やす努力をしたいところです。
【1】こまめに連絡して信頼関係を築く
パパは在宅ワーカー コミュニケーションって必要?(2015.10.22)
このブログにもありますが、仕事面では、対面で仕事をするとき以上にホウレンソウを心掛けるとよいと思います。直接会うことはなくても信頼関係を築くことができれば、次の仕事のチャンスにも発展しやすくなります。
【2】対面コミュニケーションの時間を確保する
仕事をしているとき以外の時間を使って、なるべく生身の人間とのコミュニケーションを取ってみることもオススメです。
例えば、ワークショップ型のセミナーに出席することで同業者のネットワークができたり、Web検索や自分ひとりの考えからは得られない情報を受け取ることができたりします。他人と話すことで、自分の強みや弱みも再発見できます。さまざまな人と関わる経験をすることで、対人トラブルにも上手く対処できるようになります。
【参加者募集中のセミナー情報】
→ 厚生労働省「在宅就業者総合支援事業」在宅ワークセミナー
→キャリア・マム 在宅ワーク セミナー・イベント
4.さいごに
いかがでしたでしょうか。
リモートワーク・在宅ワークは、1人で仕事をする時間が多くなる分、自分ひとりで仕事が完結すると思ってしまいがちですが、コミュニケーションは必須です。
離れて仕事をするからこそ、対面のコミュニケーションも大切にしたいですね。
次回は、最終回です。
さまざまな働き方を後押しするために、「パラレルキャリア×在宅ワーク」の可能性・事例について書いてみたいと思っています。
ではまた!^^
byいべりこ